第18章 刀鍛冶の里-終結
あ「すでに御聞き及びとは思いますが日の光を克服した鬼が現れた以上、鬼舞辻無惨は目の色を変えてそれを狙って来るでしょう。己も太陽を克服する為に。
大規模な総戦力が近づいています。」
そんな中あまね様が本来の目的とも言える話を始めた。
あ「上弦の肆・伍との戦いで甘露寺様、時透様の御二人に独特な紋様の痣が発現したと報告が上がっております。御二人には痣の発現の条件を御教示願いたく存じます。」
不「痣ァ??」
不死川の問いに対し、あまね様が痣について話を始めた。
あ「戦国の時代、鬼舞辻無惨をあと一歩と言う所まで追い詰めた始まりの呼吸の“剣士たち”。彼らは全員に鬼の紋様と似た痣が発現していたそうです。」
「「「!?」」」
その言葉には、その場にいたほぼ全員の顔色が変わった。
あ「伝え聞くなどして、御存じの方は御存じです。」
あまね様の話を聞き、不死川が口を開いた。
不「俺は初耳です。
何故伏せられていたのです??」
あ「痣が発現しない為、思い詰めてしまう方が随分いらっしゃいました。それ故に、痣については伝承が曖昧な部分が多いです。当時は重要視されていなかったせいかもしれませんし、鬼殺隊がこれまで何度も壊滅させられかけ、その過程で継承が途切れたからかもしれません。ただ1つはっきりと記し残されていた言葉があります。
“痣の者が一人現れると、共鳴するように周りの者たちにも痣が現れる”。」