第4章 柱合裁判
煉「それにしてもあの少年は入隊後まもなく、十二鬼月と遭遇しているとは!!
引く力が強いように感じる!!
なかなか合間見える機会がない我らからしても羨ましいことだ!!」
皆が静かな中、大きい音量でハツラツと話す煉獄。
お「そうだね。しかし、これだけ下弦の伍が大きく動いたということは那田蜘蛛山近辺には無惨はいないのだろうね。
浅草もそうだが、隠したいものがあると無惨は騒ぎを起こして巧妙に私たちの目を逸らすから。
なんとももどかしいね。」
少し下を向くお館様。すぐに前を向きなおし、柱の皆の顔を見る。
お「鬼どもは今ものうのうと人を喰い、力をつけ、生き長らえている。死んでいった者たちのためにも我々がやることは1つ。」
辺りに穏やかでありながらも、重い空気が流れる。
お「今、ここにいる柱は戦国時代、始まりの呼吸の剣士以来の精鋭たちが揃ったと私は思っている。
宇髄天元。
煉獄杏寿郎。
胡蝶しのぶ。
甘露寺蜜璃。
時透無一郎。
悲鳴嶼行冥。
不死川実弥。
伊黒小芭内。
冨岡義勇。
音白杏。」
ひとりひとりの名前を呼び、微笑むお館様。
お「私の剣士(子ども)たち。
皆の活躍を期待している。」