第17章 刀鍛冶の里-強襲
『炭治郎くん!!』
時「大丈夫??」
炭「あ…、と…時透くん、杏さん…。
良かった…無事で…。刀…ありがとう…。」
無事に合流を果たした杏、時透、禰豆子と禰豆子に背負われた炭治郎、玄弥。
時「こっちこそありがとう。
君のお陰で大切なものを取り戻した。」
ニコッ、と微笑みながらお礼を言う時透。
炭「え…そんな、何もしてないよ、俺…。」
『ふふっ、』
見に覚えのない炭治郎は困惑の表情を浮かべる。
そんな2人のやりとりを見て笑う杏。
時「それにしても禰豆子はどうなってるの??」
首を傾げる時透とその真似をする禰豆子。
炭「いや、それが…。」
と、炭治郎が話していると、どこからか物凄い音が聞こえてきた。
──ダダダダダ
甘「みんなああああ!!」
声がする方にみんなで振り向くと甘露寺が物凄い勢いで走ってきていた。
よく目を凝らせば、その後ろには祈里と音羽の姿もある。
『蜜璃さん!!もう1人の柱の気配は蜜璃さんだったんですね。祈里さんと音羽さんも無事で……きゃ、』
杏がそう言い終える間もなく、甘露寺は後ろにいた祈里と音羽を含めた全員をガバーッ、と抱きしめた。