第17章 刀鍛冶の里-強襲
炭「しくじった!!止めなければ…!!
アイツに止めを!!」
叫んで走り出した瞬間、夜が明けた。
カッ、と朝日が顔を出す。
──ジュッ
陽光により、焼かれる禰豆子の顔。
禰「ギャッ、」
その声に慌てて振り返る炭治郎は、ジュウウと陽光に焼かれる禰豆子を見た。
炭「禰豆子!!」
そんな妹を見た炭治郎は思わず足を止め、禰豆子に覆い被さる。
炭「縮めろ!!体を小さくするんだ!!縮め!!」
禰「ううっ…。」
ジュウウウと焼かれ続ける禰豆子。
炭(まだ陽が昇りきってなくてもこれほど…!!)
焼かれ続ける禰豆子に焦る炭治郎。
鍛「うわああ!!」
炭(まずい!!)
響き渡る刀鍛冶たちの悲鳴に炭治郎は周りを見渡すが、今すぐ助けに来れる者はいない。
どうしたらいいか分からず、青ざめていく。
その様子は崖の上からも確認できていた。
『禰豆子さん…!!
このままじゃ里の人たちが…。』
時「……っ、」
柱である2人にはわかっていた。
鬼である禰豆子より、人間である刀鍛冶の人々を救わねばならないということを。