第17章 刀鍛冶の里-強襲
喜びから叫ぶ小鉄。
『彼処じゃ開けすぎてる…。
禰豆子さんが危ない…。』
そう呟き、崖下を覗き込む。
時「ここから飛び降りたら確実に足が折れますね。」
『そうですね…。』
同じように崖下を覗き込んでいる時透。
崖下では炭治郎が禰豆子に日陰になるところへやろうとしていた。
『きっと炭治郎くんが禰豆子さんを安全なところへ行かせてくれるでしょう。私たちも何処かからか降りましょうか。』
炭治郎を信じて、そこへ合流しようとその場から離れようとしたとき、時透がある一点を見て目を見開いた。
時「…杏さん!!あれ…!!」
『え??…なんで、!!』
既に頸を斬られたはずの半天狗が崩れず、まだ歩いているのだ。
禰豆子も気づいたのか炭治郎に後ろを向くよう指さしている。
鍛「うわあああああああ!!」
鍛「逃げろ!!逃げろ!!死んでない!!頸を斬られたのに!!」
逃げ惑う里の人々。
炭「!?なっ…!!」
炭治郎は驚き、斬った鬼の頸を見る。
炭(舌に“恨み”!?本体は“怯え”だったはず…。舌の文字が違う!!)
斬ったのが本体でなかったという事実に青ざめる炭治郎。