第17章 刀鍛冶の里-強襲
玉「弱く!!生まれたらただ老いるだけの!!
“つまらぬくだらぬ命”を私がこの手!!
神の手により高尚な作品に“してやったというのに”!!この下等な蛆虫共…!!」
──ガガガガッ
玉「がっ、」
そんな玉壺の頭を時透が斬り刻んだ。
時「もういいからさ。
早く地獄に行ってくれないかな。」
バラ…、と崩れ消えた玉壺。
そんなやり取りを木の影からずっと見ていた鉄穴森が時透の元へと駆け寄る。
鉄「時透殿!!大丈夫ですか!!
私にはもう何が何やら分かりませんでしたよ!!」
時「大丈夫だよ。…多少毒の痺れは残ってるけど、薬がちゃんと効いてるみたい。」
そう答えながら自分の身体に手を当てる。
時(手が少し震えてるけど問題ない。)
時「小鉄くんのことお願いします。
僕は杏さんのところへ行きます。」
鉄「わかりました!!」
その返事を確認してから時透はすぐさま走り出す。
時(戦闘中に何回か聞こえた鴉の声…。
そんなに遠くなかった。急げ…。)
戦闘中に聞こえた鴉の声を思い出しながら走る。
「カァァァァー!!」
時(サクラ…こっちだ…!!)