第4章 柱合裁判
お「では、そろそろ柱合会議を…」
炭「ちょっと待ってください!!」
炭治郎はお屋敷の柱にしがみついて、抵抗する。
炭「その傷だらけの人に、頭突きさせてもらいたいです、絶対に!!禰豆子を刺したぶんだけ、絶対に!!!!」
隠「黙れ!!黙っとけ!!」
炭「頭突きなら隊律違反にはならないはず…。」
隠「黙れ!!指はがせ!!早く!!」
隠の人が二人ががりで炭治郎を引き剥がそうとするがびくともしない。
『………。』
無表情で騒ぐ炭治郎を見つめる杏。
しびれを切らし立ち上がろうとした瞬間、炭治郎に物凄い速さで小石がバシバシと当たった。
炭「はぶぇ」
変な声を出しながら、引っくり返る炭治郎。
時「お館様のお話を遮ったら駄目だよ。」
小石を持ちながら、時透がジロリと炭治郎達を睨む。
隠「申し訳ございません、お館様っ!!」
隠「時透様っ!!」
目が回ってる炭治郎の代わりにお館様と石を当てた時透に謝る隠の人達。
時「早く下がって。」
隠「はひっ…はいィイ!!」
今度こそ炭治郎を抱え、わたわたと下がる隠の人達。
その背中を見送りながら、お館様が微笑んだ。