第4章 柱合裁判
炭治郎の言葉に、お館様は笑顔で返す。
お「今の炭治郎には出来ないから、まずは十二鬼月を一人倒そうね。」
炭「っ、はい!!」
まるでお母さんが幼子をあやすように話すお館様。
それには炭治郎も真っ赤になる。
思わず笑いを堪える柱達。
お「鬼殺隊の柱たちは当然、抜きん出た才能がある。血を吐くような鍛練で自分を叩き上げて死線をくぐり、十二鬼月をも倒している。
だからこそ、柱は尊敬され、優遇されるんだよ。
炭治郎も口の聞き方には気を付けるように。」
炭「は、はい…。」
お「それから、実弥、小芭内。
あまり下の子に意地悪しないこと。」
思わぬお叱りに、不服そうな顔をする二人。
不.伊「「御意。」」
お「炭治郎の話はこれで終わり、下がっていいよ。
そろそろ柱合会議を始めようか。」
しのぶがニコッと微笑みながら手をあげた。
し「でしたら、竈門君は私の屋敷でお預かり致しましょう。」
炭「え?」
し「はい、連れてってください!」
──パンパン
しのぶが手を叩くと、隠の人達が物凄い勢いで現れた。
隠「前失礼しまァす!」
そして人さらいの如く、炭治郎の体を持ち上げる隠。