第17章 刀鍛冶の里-強襲
時「いや、別に舐めてるわけじゃないよ。事実を言ってるだけで。どうせ君は僕に頸を斬られて死ぬんだし。だって何だか凄く俺は調子がいいんだ今。どうしてだろう。」
玉「その口の利き方が舐めていると言っているんだ糞餓鬼め。たかだか10年やそこらしか生きてもいない分際で。」
時「そう言われても君には尊敬出来る所が1つもないからなぁ。見た目も喋り方もとにかく気色悪いし。」
玉「私のこの美しさ、気品…優雅さが理解できないのはお前が無教養の貧乏人だからだ。便所虫に本を見せても読めないのと同じだ。」
時透の背後に壺を出し、そちらに移動する玉壺。
時「君の方が何だか便所に住んでいそうなんだけど。」
時透はチラリ、と後ろを見ながら毒を吐く。
玉「黙れ便所虫。お前のように手足の短いちんちくりんの刃私の頸には届かない。」
つい先程のことさえも忘れてしまったかのような玉壺の言葉に時透も言い返す。
時「いや、さっき思いきり届いてたでしょ。そもそも君の方が手足短いし…。ああ、もしかして自分に対して言ってる独り言だった??邪魔してごめんね。」
そんな時透の煽りともとれる言葉に対して余裕の笑みを浮かべる玉壺。