第17章 刀鍛冶の里-強襲
小「鉄穴森さん!!」
鉄「小鉄少年!!無事で良かった!!
正直もう死んでると思ってましたよ。」
この言葉に駆け寄る途中でピタ、と立ち止まる小鉄。
時透はそんな小鉄には目もくれず、鉄穴森に話しかける。
時「あなたが鉄穴森という人??
俺の刀用意してる??早く出して。」
鉄「おやっ!!これは酷い刃毀れだ!!」
時「だから里に来てるんだよ。」
鉄「なるほどなるほど。
では刀をお渡ししましょう。」
杏といるときはなかなかのツッコミを心のなかで披露していた鉄穴森だが、現在は時透に冷たいツッコミを受けている。
時「……随分話が早いね。」
小「良かったですね。感謝したらいいですよ。」
小さく呟く時透の隣で小鉄は毒舌を披露する。
鉄「音白殿や炭治郎くんに頼まれていたんですよ。あなたの刀のことを。そしてあなたをわかってほしいと。」
時「杏さん、と…炭治郎、炭治郎が…。」
時(あれ??そういえば杏さんは今どこに…)
音白、という単語を聞いて思い出す杏のこと。
鬼が出現したのを確認してから時透は杏と護衛役の祈里と音羽、玄弥を見ていなかった。