第17章 刀鍛冶の里-強襲
時(鬼と子供。子ども…刀鍛冶として技術も未熟なはず。助ける優先順位は低い…。気配からしてあれは本体ではなく術で生み出されたもの。)
小「うわあああ!!」
時(ここで足を止める理由はない。里全体が襲われているならまず里長、技術や能力の高い者を優先して守らなければ。)
小「げぅっ!!」
技術を持たない子どもを助けるより技術を持った大人たちを優先して助けるべきだと判断する時透の脳裏に炭治郎の言葉がよみがえる。
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炭「人のためにすることは、巡りめぐって自分のために」
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気づけば、理屈よりも先に体が動いていた。
──ザンッ
小「うぐっ、」
地面に落ちてうめき声をあげる小鉄。
小「!!」
時「邪魔になるからさっさと逃げてくれない??」
顔を上げて、自分を助けてくれた存在を見て驚く。
助けに入った時透は小鉄を襲っていた巨大な金魚の鬼の小鉄を掴んでいた腕を斬り落としていた。
続けて頸と思しき場所を斬り落とす。
しかし、すぐに再生される。