第4章 柱合裁判
『遅れて申し訳ございません。
桜柱 音白 杏、ただいま到着いたしました。』
お「お疲れ様、杏。
任務は滞りなく済んだかい??」
『はい。御影山の鬼は全て滅殺完了いたしました。先に山に入っていた隊士は皆無事です。』
お「ご苦労さま。」
『ありがとうございます。…して、お館様…。』
お「なんだい??」
お館様と会話していた杏は、目を伏せ立ち上がる。
『この鬼はいかがいたしましょうか。』
禰豆子の方は一切見ず、禰豆子の頸に刀を向ける。
炭「っ!!禰豆子は!!人を襲わないんです!!」
ようやく禰豆子の身の安全が保証されたと安心したばかりなのに、またすぐに禰豆子の命が危険にさらされる。
しかし、杏は必死に叫んでいる炭治郎の方は一切見ない。
ただただお館様だけを見つめて微笑んでいる。
お「その子は禰豆子。
そこにいる炭治郎の妹だよ。」
お館様のその言葉にようやく炭治郎に視線をうつす。
お「禰豆子は2年以上、一度も人を襲っていない。だから炭治郎と禰豆子が共にあることを容認したいと思っているんだ。君にも認めてほしい。」
先程、柱たちに最初に話したように杏にも説明する。