第4章 柱合裁判
不死川の腕から顔を反らした禰豆子。
その様子をぽかんと見つめる不死川。
お「どうしたのかな?」
に「鬼の女の子はそっぽ向きました。不死川様に三度刺されていましたが、目の前に血塗れの腕を突き出されても、我慢して噛まなかったです。」
お「ではこれで禰豆子が人を襲わないという証明ができたね。」
不「!!」
襲うことの証明をしたかった不死川は禰豆子の反応にぽかんとしたまま固まっている。
炭「!!」
炭治郎は安堵の笑顔を浮かべた。
──バッ
冨岡に腕を掴まれていた伊黒は冨岡の手を振り払う。
伊「何のつもりだ冨岡。」
冨「……。」
場が少し静まり返る。
そんな中…
──ガッ
不「ゔっ…!!」
突然、不死川の体が庭まで吹き飛んだ。
不「な、にしやがる、音白…!!」
吹き飛ばされた不死川は横腹を押さえながら、自らを蹴り飛ばした少女を睨みつける。
──ふわっ
不死川の横腹に蹴りを入れた少女は先程まで不死川がいたところに降り立つ。
少女はちらりと不死川に視線を向けるが、すぐにお館様に視線をうつし跪く。