第4章 柱合裁判
そんな酷な状態に無理矢理されてる妹を助けようと、炭治郎は懸命に足掻く。
それに気づいたしのぶが伊黒をたしなめる。
し「伊黒さん、強く押さえすぎです。
少し弛めてください。」
伊「動こうとするから押さえてるだけだが?」
聞く耳を持たない伊黒に説得は無理だと思ったしのぶは今度は炭治郎をたしなめる。
し「…竈門君。肺を圧迫されてる状態で呼吸を使うと血管が破裂しますよ。」
宇「血管が破裂!!いいな、響きが派手で!!
よしいけ、破裂しろ!」
悲「可哀想に…何と弱く哀れな子供。」
それでも、呼吸を使おうとする炭治郎。
し「竈門君!!」
炭「ガ、ア、ア…」
──ブチブチッ
炭治郎を縛っていた縄が切れる。
と、同時に冨岡が、伊黒の手首を掴んだ。
拘束が解けた途端、禰豆子の元へ向かう炭治郎。
炭「禰豆子!!」
禰「!!」
兄の顔を見た瞬間。
禰豆子の記憶がよみがえる。
──人は守り、助けるもの…傷つけない!
浮かんでくる、大切な家族の顔。
──絶対に、傷つけない!!
プイッ。