第16章 刀鍛冶の里
羽織の袂から2つの薬を取り出し、2人に渡す。
頷くのを確認して、炭治郎にも1つ持たせた。
『炭治郎くんはこれを玄弥くんのところへ持っていってくれますか??私より同期の君の方ががいいでしょうし。』
炭「わかりました!!」
炭治郎の元気な返事を聞き、その場を離れた。
サ「ドコニ行クノ??」
林の中を歩いていっていると、ついてきていたサクラが尋ねる。
『前来たときに見つけた場所があるの。
そこで少しゆっくりしましょう。』
飛んでいたサクラを腕にとめてやる。
少し歩くと、崖のところまでたどり着いた。
サ「コレハ絶景ネ〜。」
『でしょう??朝日が昇るところや夕日が沈むときとかはもっと綺麗よ。』
目の前に広がる絶景にサクラはパタパタと羽を動かす。
杏はその場に腰を下ろす。
『ねぇ、サクラ。私は“痣者”になるべきよね。』
サ「急ニドウシタノ??」
杏の呟きに首を傾げるサクラ。
『このしのぶさんの薬があれば、痣がでても25歳で死ぬことはないわ、きっと。でも、もともとの寿命を全うはできないでしょうね。』
サ「マダナニモワカラナイワヨ。」