第16章 刀鍛冶の里
『というか、あの取り合っていた刀は何だったんですか??』
刀が出てきた瞬間を見ていない杏は気になっていたため、尋ねてみる。
炭「実はあの絡繰人形の中から出てきたんです。
小鉄くんが俺にくれるって言ってくれて…。」
祈「まぁ錆びていたのですが…。」
『あらあら…。』
音「300年近く誰にも手入れされなかったら仕方はないですね…。」
わかりやすくガクーン、と項垂れる炭治郎。
鉄「君はずっと鋼鐵塚さんに刀をお願いしてるでしょう。嬉しかったんだと思いますよ。この人、剣士さんに嫌われて担当外されること多かったから。」
炭「そうなんですか??」
驚いたようで、項垂れていたがバッ、と顔をあげる炭治郎。
小「人づきあい下手すぎなんですよね、この人。
だから未だに嫁の来手もないんですよね。」
ここで小鉄少年の毒舌が飛んできた。
炭治郎はズバッ、としたこの物言いに驚愕している。
小鉄少年の毒舌が放たれた瞬間、ばいーん、と飛び上がる鋼鐵塚。
鉄「あ、復活しましたね。」
『復活の仕方も独特ですね〜。』
炭治郎たち4人は驚いていたが、鉄穴森と杏は呑気とも取れる感想を述べる。