第16章 刀鍛冶の里
炭治郎は正論すぎる銀子の言葉と戸惑っている匂いのする気がする3人を見て固まり、そして項垂れた。
炭「なんかごめん…。俺おかしいよね……。」
おションボリと、項垂れる炭治郎を小鉄が慌てて慰める。
小「いえいえ!!それは記憶の遺伝じゃないですか??」
音「記憶の、遺伝…??」
首を傾げる一同に小鉄は説明を続ける。
小「はい。うちの里ではよく言われることです。
受け継がれていくのは、姿形だけではない。生き物は記憶も遺伝する。初めて刀を作る時、同じ場面を見た記憶があったり、経験してるはずのない出来事に覚えがあったり、そういうものを記憶の遺伝と呼びます。」
祈「そのようなものがあるのですね…。」
ほへー、と感心する一同。
炭治郎も嬉しそうに顔をほころばせる。
小「あなたが見た夢はきっとご先祖様の記憶なんですよ!!」
銀「非現実的!!非ィィィ現実的ィ!!」
しかし、銀子はひたすらに否定する。
炭「優しいね、ありがとう。」
小「意地の悪い雌鴉なんて相手にしなくていいですよ。」
小鉄のまさかの一言に皆が驚愕する。
──バキィン