第4章 柱合裁判
「戦ったの?」
「鬼舞辻は何をしていた!?」
「根城は突き止めたのか!?」
溢れんばかりの質問に、炭治郎はなにも言えずぽかんと口を開いたまま固まっている。
「…」
「おい、答えろ!」
「黙れ、俺が先に聞いてるんだ!」
おまけに柱同士で言い合いになる始末。
「まずは鬼舞辻の能力を…。」
言いかけた所で、お館様が口許に人差し指をあてた。
途端に、ピタリと黙る柱達。
お「鬼舞辻はね、炭治郎に向けて追っ手を放ってるんだよ。その理由は単なる口封じかも知れないが、私は初めて鬼舞辻が見せた尻尾を掴んで離したくない。恐らくは禰豆子にも、鬼舞辻にとって“予想外の何か”が起きているのだと思うんだ。
わかってくれるかな?」
ここまで言われたら、なにも言えない柱達。
ただ、一人を除いて。
不「分かりません、お館様。人間ならば生かしておいてもいいが鬼は駄目です、承知できない。」
そう言うと、不死川はおもむろに自分の腕を切りつけた。
ボタボタと血が滴る。
炭「!?」
甘(え?え?何してるの?お庭が汚れるじゃない。)