第16章 刀鍛冶の里
音「気を失っているだけのようです。」
『そう、よかった。』
とりあえず安心ね、と言っていると、林の影からひょっとこ面をつけた里の人と思しき人が出てきた。
『あら??あなたは…』
小「鋼鐵塚さんじゃないですか。
里長が探してましたよ。」
『鉄珍さまが??』
祈「炭治郎さんも探してましたよね…。」
『あらあら、大人気ですね…。』
突然現れ、色々な人に探されているという鋼鐵塚さん。
鋼「そんなことよりコイツどうすんだ。」
未だに意識のない炭治郎を見下ろす。
小「どうしよう、俺1人で下まで運べるかな…。」
『私たちがいますから大丈夫ですよ。』
不安そうにする小鉄くんに優しくそう言うと、鋼鐵塚さんがヌン、とでてきた。
鋼「いや俺が運ぶ。もう少しして起きなきゃ…。ん??瞼がピクピクしだした!!コイツ起きる!!じゃあな!!」
『えっ、ちょっと…!!』
バッ、と一瞬で消える鋼鐵塚。
それに呆気にとられていると、炭治郎がガバッ、と物凄い勢いで起き上がった。
『きゃっ、』
小「あっ、大丈夫ですか??
急に起きない方が…。」