第16章 刀鍛冶の里
杏(まさかしのぶさんが大事な薬を鬼である禰豆子さんに預けるだなんて…。)
珍しいこともあるものだ、と思いながらも無事にお使いを済ませた禰豆子の頭を撫でる。
『ありがとうございます、禰豆子さん。』
禰「むー。」
嬉しそうに頬ずりする禰豆子を見つめ、皆が微笑む。
『さて、とりあえずしのぶさんからの連絡待ちですね。玄弥くんのところにおにぎりを届けるのでしょう??お散歩がてら皆で行きましょうか。』
と、いうことで、禰豆子も加えた6人で玄弥の元へと向かう。
禰豆子は甘露寺と杏に手を繋いでもらい、ご機嫌で歩いていた。
甘露寺が元気に歌っていると、炭治郎がふと質問してきた。
炭「杏さんと祈里さん、音羽さんには聞いたことあるんですけど、甘露寺さんはなぜ鬼殺隊に入ったんですか??」
甘「ん??私??恥ずかしいな〜。」
突然、照れ始める甘露寺。
甘「えー、どうしよう。聞いちゃう??
あのね………添い遂げる殿方を見つけるためなの!!」
もじもじとしながら、キャーッと照れながら言う甘露寺。
炭治郎はぽかんとしたまま固まった。
甘「やっぱり自分よりも強い人がいいでしょ、女の子なら。守って欲しいもの!!わかる??この気持ち。男の子には難しいかな??」