第16章 刀鍛冶の里
炭「すごい量のご飯ですね!!」
『あら、炭治郎くん。お久しぶりです。』
すごい量のご飯の影に隠れていた杏がひょこっと顔を出し手をふると炭治郎も気づいたよう元気に挨拶する。
炭「杏さん!!お久しぶりです!!
祈里さんと音羽さんも!!」
祈「お久しぶりです。」
音「お元気そうで何よりです。」
遊郭以来、目覚めて動いている炭治郎を見る2人は本当に嬉しそうに笑っていた。
『さぁ、お食事にしましょうか。』
祈「はい。」
杏(無一郎くん、戻ってこないですね…。
無一郎くんなら心配ないでしょうけど…)
戻ってこない時透を心配しつつも、みんなで松茸ご飯に舌鼓をうった。
炭「凄いですね!!」
甘「そうかな??今日はそんなに食べてないけど…」
甘露寺の周囲に重ねられた丼ぶりのタワーを見て曇りなき眼で尊敬の視線を向ける炭治郎。
炭「俺もいっぱい食べて強くなります!!」
杏(どうして驚かないのかしら…??)
甘露寺の食事量は初めて見る人は基本的に皆驚く。
華奢で可愛らしい彼女がこんなにたくさん食べるなど想像できないからだろう。
現に、祈里と音羽も女学校の任務の際には驚きすぎて積み上げられた丼ぶりをしばらく眺めていた。