第16章 刀鍛冶の里
祈「温泉は食事の後ですね。」
『そうですね。そうだ、今日はいつもと違うところに行きましょうか。』
祈「そんなに何箇所もあるのですか??」
『えぇ。温泉は全部で5箇所あるんですよ。』
そんな話をしながら屋敷へと戻る。
木刀を置き、夕餉が運ばれてくるまでゆっくりしていると鼻歌を歌いながら甘露寺が入ってきた。
『蜜璃さん。おかえりなさい。』
甘「ただいま、杏ちゃん!!聞いてちょうだい聞いてちょうだい!!さっきね、温泉の下で炭治郎くんに会ったのよ。」
屋敷に入ってきた勢いそのままにまくしたてる甘露寺に半歩引きながらも、何とか答える。
『でしたら、先程の感謝のやまびこは炭治郎くんだったんですね。』
甘「杏ちゃんも聞こえてたのね!!
きっとそうだと思うわ!!」
きゃっきゃっ、とはしゃぐ甘露寺と話していると、大量のご飯が運ばれてきた。
里「今日は松茸ご飯ですよー。」
甘「わぁ、美味しそう!!」
『素敵ですね。』
嬉しそうに笑う甘露寺を見て杏も微笑む。
杏たちの分は既に運び込まれているが、甘露寺用の大量のご飯がまだのため待っていると炭治郎が入ってきた。