第16章 刀鍛冶の里
時透の至極真っ当な質問に苦笑いを溢しながら答える。
『しのぶさんからの伝達のことで少し話していたんです。私たち鬼殺隊の今後にも関わる話でしたので蜜璃さんにもお話を共有しておこうかと思いまして…。無一郎くんにもお話しておきたいのですけど、もう温泉に行きますか??』
時「大事な話なら今聞きます。
温泉は別に入りたいわけでもないですし。」
『わかりました。では…』
と、先程甘露寺にした話と同じことを伝える。
時「…そんな力なら柱は身につけたほうがいいんじゃないですか??」
『それは私も思うのですが……如何せん代償が大きいでしょう??それなら少しでも副作用が抑えられるような何か方法がないかしのぶさんに相談しているところなんです。』
時「確かにそうですね。25歳に近い方たちに死なれても困りますね。」
時透の言葉に杏も頷く。
柱2人の真剣な顔と雰囲気で祈里は息苦しさを感じていた。
『私だとあと9年ほどありますけど、21歳のお三方は4年しかないことになりますからね。悲鳴嶼さんに関していえば27歳。既に25歳を超えている方がどうなってしまうかもわかりませんし。』
甘「とりあえず、しのぶちゃんからの伝達を待ちましょう??私たちじゃどうにもできないことみたいだしね。」
難しい顔をしている杏と時透を宥めてくれた甘露寺。
おかげで祈里は何とか呼吸できる空気になった。