第16章 刀鍛冶の里
水圧もあっただろうに軽々と音羽を抱き上げる甘露寺に杏は感嘆の声をあげる。
『流石ですね、蜜璃さん。』
甘「音羽ちゃん軽いから楽勝よ!!
さ、早く着替えさせてあげましょう。
涼ませてあげなくちゃ。」
『はい。祈里さんは先に降りて里の方から氷を借りてきてください。』
祈「わかりました。」
祈里は大急ぎで着替えて走っていく。
音羽は杏と甘露寺との手で着替えさせられ、滞在する屋敷に移動させられた。
時「杏さんどうしたんですか??
あれ、甘露寺さんもいる。」
先に屋敷に行っていた時透は慌てて駆け込んできた杏に驚き、更に意識のない音羽を横抱きにした甘露寺が入ってきたことにも驚く。
『音羽さんがお風呂で逆上せてしまって…。丁度一緒にいた甘露寺さんに運んでもらったんです。』
甘「私も日輪刀の修繕で2日前からここにいるの。」
時「そうだったんですか。」
一通り話をしたあと、布団をしいて寝かせる。
祈里が氷を持って戻ってきたため、それで音羽を冷やしてやっていた。
時「そういえば……長いなーとは思ってましたけど、なんで逆上せるほど長く入ってたんですか??」