第16章 刀鍛冶の里
甘「どんな代償なの??」
しかし、甘露寺は柱。
驚いてはいたが、すぐさま問いかける。
『………………寿命です。』
甘「寿命…??」
『はい。痣が発現した始まりの呼吸の剣士たち…その誰もが25歳を迎える前に亡くなっているそうです。』
この事実には流石に驚き、固まっている。
甘「25歳……。それが竈門炭治郎くんに発現したかもしれないということかしら。」
『その通りです。』
甘「それは…困るわね。」
いつになく真剣な顔で黙り込んでしまった杏と甘露寺。
祈里がどうしたらいいのかわからずに困っていると、突然、左肩に隣にいた音羽の体重がかかってきた。
祈「??音羽??」
不審に思い、音羽の方を見てみると、顔が真っ赤に染まっていた。
祈「音羽!!しっかりして!!」
『祈里さん??』
甘「どうしたの!?」
突然叫びだした祈里に柱2人が慌てて振り返る。
祈「音羽がっ…、逆上せてしまったようで…」
『大変っ、すぐに湯船から上げなくてはっ…』
甘「私に任せてっ。」
焦る杏の隣から甘露寺が音羽へと手を伸ばし、そのまま横抱きにする。