第4章 柱合裁判
煉「心より尊敬するお館様であるが、理解できないお考えだ!全力で反対する!!」
不「鬼を滅殺してこその鬼殺隊。
竈門・冨岡両名の処罰を願います。」
ほぼ全員の猛反対。
お館様は予想していた様に口を開いた。
お「では、手紙を…。」
ひ「はい。 ・・
こちらの手紙は、元柱である鱗滝 左近次様から頂いたものです。一部、抜粋して読み上げます。」
“──炭治郎が、鬼の妹と共にあることをどうか御許し下さい。
“禰豆子は強靭な精神力で、人としての理性を保っています。
“飢餓状態であっても、人を喰わず、そのまま2年以上の歳月が経過致しました。
“俄には信じ難い状況ですが、紛れもない事実です。
“もしも、禰豆子が人に襲いかかった場合は、竈門 炭治郎及び──…
“鱗滝 左近次、冨岡 義勇が腹を斬ってお詫び致します。
手紙の内容を聞いた炭治郎の瞳から、ポロポロと涙が溢れる。
炭治郎の涙は、溢れて、溢れて止まらない。
こんなにも、たくさんの人の想いに、自身だけでなく、容認した人がみな、命をかけてくれてることに。