第16章 刀鍛冶の里
時「今、杏さんはとても不安定な状態だから、里でゆっくり休んでくるようお館様から言われてました。」
『そうだったんですね。
……では、暫く滞在させて頂きます。』
鉄「ゆっくりしていき。その子たちもな。
せっかくやし日輪刀を修繕に出すといい。」
かりんとうを美味しそうに食べながら話を聞いていた祈里と音羽にもそう言ってもらい、4人とも自分の日輪刀を預けることになった。
ここからそれぞれ担当の刀鍛冶のもとへ送られるらしい。
鉄「うちの里の温泉は色んな効能あるから、まぁゆっくり過ごしてや。」
『ありがとうございます。』
長の屋敷を出て、トコトコと里を歩き回る。
『私たちは温泉行きますけど、無一郎くんはどうします??』
時「俺は後で行きます。ここの温泉混浴だし。」
そうなの!?と、目を見開く祈里と音羽。
『あら、私たちは別に構いませんよ??』
時「駄目です。」
『ふふっ。はい、分かりました。ではまた後で。』
軽く手を振り、里の方に借りた温泉道具を手に階段を上がっていった。
祈「ここ本当に混浴なんですか??」
『本当ですよ。』
音「なんでまた……。」