第15章 上弦ノ月
無「完璧な状態で永遠に変わらないこと。
130年振りに上弦を殺されて私は不快の絶頂だ。
・・・・・・・・・
まだ確定していない情報を嬉々として伝えようとするな。」
──べべん
その琵琶の音と共に重力の向きが変ったのか落ちていく玉壺の頭。
無「これからはもっと死に物狂いでやった方がいい。私は上弦だからという理由でお前たちを甘やかしすぎたようだ。」
冷たい、冷酷な視線を上弦ノ鬼たちに向ける。
玉「玉壺。
・・・・・・・・
情報が確定したら半天狗と共に其処へ向かえ。
童磨は“青い彼岸花の娘”の情報を集めろ。」
──べん
それだけ言って鬼舞辻無惨は姿を消した。
半「ヒィィ!!承知致しました……!!」
鬼舞辻無惨が去っても尚、額を床にこすりつける半天狗。
玉「……!!」
玉(そんな…!!私が掴んだ情報なのに…
御無体な……でもそこがいい…。)
頭だけの状態のままドキドキとしながら床に転がる玉壺。
童「玉壺殿!!」
玉「!!」
頭だけ玉壺に楽しそうに話しかける童磨。
童「情報とは何のことだ??
俺も一緒に行きたい!!」
玉「いや…それは…」
玉壺がしどろもどろに答えていると、童磨は玉壺の頭を持ち、更に尋ねる。
童「教えてくれないか??この通りダ!!」
──パガ