第15章 上弦ノ月
童「おっとおっと!!
ちょっと待っておくれよ、猗窩座殿!!
俺の心配はしてくれないのかい??」
背後から現れた者が猗窩座の肩を組む。
童「俺は皆を凄く心配したんだぜ!!大切な仲間だからな。だぁれも欠けて欲しくないんだ、俺は。」
上弦ノ弐である童磨はヘラヘラと笑いながらやってきた。
玉「ヒョッ、童磨殿……。」
童「やァやァ久しいな、玉壺。それは新しい壺かい??綺麗だねぇ。お前がくれた壺、女の生首を生けて飾ってあるよ、俺の部屋に。」
童磨は猗窩座の肩を組んだまま玉壺と話をしている。
玉「あれは首を生けるものではない…。
だがそれもまたいい。」
童「そうだ。今度うちに遊びにおいで!!」
猗「どかせ。」
童「ん??」
猗「腕をどかせ。」
──ゴパ
苛つきの溜まった童磨はいつまでも腕をどかさない童磨の顎を殴る。
半「ヒィィィ…」
顎が砕け、ボタボタと血を垂らす童磨を見て半天狗は怯えた声を漏らす。
童「おおっ。うーん、いい拳だ!!
前よりも少し強くなったかな??猗窩座殿。」
既に苛つきが限界を突破していた猗窩座を尚も煽る童磨。