第4章 柱合裁判
──ドスッ
「っ!」
嫌な笑みを浮かべた不死川がそのまま禰豆子の箱を串刺しにした。
ボタボタと流れる禰豆子の血。
その光景にはさすがの柱達も顔を歪める。
炭治郎は禰豆子を刺した不死川へ向かって走り出す。
炭「妹を傷付ける奴は柱だろうが何だろうが許さない!!」
不「ハハハハハ、そうかいよかったなァ‼︎」
そんな炭治郎を煽る不死川。
加速する炭治郎。
その瞬間。
冨岡が2人を止めに入った。
冨「やめろ!!
もうすぐお館様がいらっしゃるぞ!!」
不「!!」
冨岡の放った“お館様”という言葉を聞いた途端、不死川の表情が変わった。
その隙を見逃さず、炭治郎は頭から突っ込む。
──ガンッ
炭治郎の石頭が不死川の顔面に直撃した。
その光景に誰もが唖然とする。
一人を除いて。
甘「ブフッ」
吹き出す甘露寺を柱の皆がなんとも言えない表情で見つめる。
甘「すみません。」
そんな甘露寺達とは別に伊黒は冷静に炭治郎を分析していた。
伊(冨岡が横から口を挟んだとはいえ、不死川に一撃を入れた…。)
禰豆子を刺され、切れた炭治郎は止まらない。