第4章 柱合裁判
そんな論争の中甘露寺がおずおずと割って入った。
甘「あのぉ、でも疑問があるんですけど…。
お館様が、この事を把握してないとは思えないです。勝手に処分しちゃっていいんでしょうか?
いらっしゃるまで、待った方が…。」
甘露寺の言葉にその場にいた全員が黙った。
炭治郎は懸命に言葉を紡ぐ。
炭「妹は俺と一緒に戦えます!
鬼殺隊として、人を守るために戦えるんです!!
だから──…」
そこへ炭治郎の言葉を遮るように、鋭い殺気を纏った男の人が入ってきた。
不「オイオイ、何だか面白いことになってんなァ。」
その人を隠の人が懸命に止める。
隠「困ります不死川様!
どうか箱を手放して下さいませ!!」
不「鬼を連れた馬鹿隊員はそいつかいィ。
一体全体、どういうつもりだァ?」
──風柱・不死川 実弥
甘(不死川さん、また傷が増えて素敵だわ。)
隠「胡蝶様、申し訳ありません…。」
し「不死川さん、勝手なことをしないで下さい。」
甘(しのぶちゃん、怒ってるみたい。
珍しいわね、カッコいいわ。)
不「鬼が何だって?坊主ゥ。
鬼殺隊として人を守るために戦えるゥ?
そんな事はなァ、有り得ねぇんだよ馬鹿がァ。」