第13章 記憶
ふふっ、と微笑む杏。
祈「そうなれるよう頑張ります!!」
音「はい!!」
『期待してますね。』
音「はい!!杏さま!!」
『どうしました??』
突然、手を上げて大きな声を出す音羽に驚きながらも要件を尋ねる。
音「杏さまの柱になるまでのお話を聞いてみたいです!!」
祈「私も聞きたいです!!」
『そんなに面白くもないですよ??』
2人の元気な願いに杏は眉を下げ困ったような表情を浮かべる。
すると、祈里と音羽は顔を見合わせ小さく頷くと、瞳を潤ませながら杏を見上げ始めた。
祈.音「「杏さま…。」」
『うっ、…………わかりました。』
しかし、2人からの猛烈なアピールに耐えきれなくなり渋々許可を出す。
杏(どこかで見たことがある方法…あの人かしら??)
はぁ、と溜め息をつきながら小さく笑う。
『まったく、そんな方法誰に聞いたんですか??』
大体予想はつきますが…、と付け加えながら聞いてみる。
祈「音柱さまに任務中に…。杏さまに何かお願いするときはこうしろ、派手にうまくいぜ、とおっしゃってました。」
『やっぱりですか…。』