第13章 記憶
額に手をやり、ため息をつく。
『まったく任務中に何の話をしてるんですかね〜あの人は…。私も宇髄さんから同じような方法教えてもらったんですよ。』
音「風柱さまにお願いするときですか??」
祈「音羽さん…!?」
『え………??』
音羽のまさかの発言に思わず固まる杏。
杏(まさかしのぶさんの言ってたことが本当だったの…??)
顔に熱が籠もるのを感じ、顔を手で覆う。
祈里と音羽がワタワタと慌てているのを感じながらなんとか顔の熱を抑える。
『いいですよ、話しますから中に入りましょうか。お茶でも飲みながらにしましょう。』
まだほんのり赤い顔のままニコッ、と微笑む。
祈.音「「はい!!」」
祈里と音羽は嬉しそうに顔を見合わせ、先に屋敷へと向かう杏を追いかけた。