第13章 記憶
文を机の上に置き、紙と筆を執る。
杏(こういう身体のことはとりあえずしのぶさんに相談してみましょう。というか…どうして私たちは強くなれるそんな方法を知らなかったのかしら。
記憶が戻る前なら迷うことなく習得してたわね。
まぁお館様のお考えなのだから何か理由があるのでしょうし。)
サラサラ、と文を書きながらそんなことを考える。
書き終えたところでしのぶからも文がきていたことを思い出す。
『いけない、いけない……。』
慌ててしのぶからの文も開く。
『あら、伊之助くんが目覚めたんですね。
良かった。善逸くんも無事任務復帰できたようね。
あとは炭治郎くんが目覚めれば…。』
祈里と音羽も気にしているだろう、と教えるために立ち上がる。
しのぶへ送る文も手に持ち、2人を探す。
家事が終わったのか2人で庭で打ち合っているところを見つけた。
集中しており、杏には気づいていないようなので縁側に腰掛ける。
サ「アラ、ドウシタノ??」
同じように2人を見ていたサクラがピョンピョンと跳んでくる。
『2人に教えてあげたいことがあってね。
伊之助くんが目覚めたそうなの。』