第13章 記憶
話を聞けば聞くほどわからなくなり、4人で頭を抱える。
し「とりあえず炭治郎くん本人に教えてもらうしかないですね。」
『炭治郎くんはまだ目覚めてないのですよね??』
し「えぇ。伊之助くんも目覚めてないです。」
上弦の鬼との闘いの過酷さと代償を感じる。
『私はお館様にも聞いてみます。
お館様なら何かご存知かもしれないですし。』
し「そうですね。お願いします。」
互いに頷きあったあと、4人でお茶を楽しんだ。
『さて、少し動こうかしら。』
しのぶが帰り、祈里と音羽がお茶の片付けをしていたときに杏はグー、と伸びをして立ち上がる。
祈「だめですよ。」
音「蟲柱さまからご忠告いただきましたから。杏さまはすぐにでも鍛錬しだすでしょうから今日は見張っていてと。」
『流石しのぶさん…。
よくわかっていらっしゃいますね。』
が、先を読んでいたしのぶの策略により杏は項垂れながらも大人しく布団の中に戻った。
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杏も目覚め、今まで通りの3人の生活に戻って一週間ほど経った頃の昼下り。
昼食を終え、音羽は朝庭に干していた洗濯物を取り込んでいた。