第1章 モノローグ
長女が3人に朗らかに笑いかける。
そんな長女を見て、次女と三女の顔にも笑顔が戻る。
「たしかに!!そんな珍しい花が見られるかもしれないのよね!!」
「そうね。楽しみね、〇〇。」
「……。」
「…〇〇??」
先程まで元気に話していた妹に声をかけるも返事がないため、妹の顔を覗き込む次女。
「あらあら…。」
「疲れちゃったのね。」
「かわいいね!!」
妹は疲れたのか歩きながら船を漕いでいた。
3人でそんな妹を見ながら楽しそうに笑う。
「〇〇ちゃん。おんぶしてあげてくれる?」
長女が次女に妹のおんぶを頼む。
「えぇ。さぁ、〇〇。背中に乗って。」
こくんと頷き、今にも寝てしまいそうな妹に背に乗るよう声をかける。
「…うん。」
フラフラーっと、姉の背中にたどり着く妹。
「よいしょっと。さぁ、帰ろうか。」
妹を背負い、立ち上がって2人に声をかける。
「そうね。」
「ねぇねぇ、〇〇姉さん!〇〇姉さんは私と手つないで!」
微笑む長女に甘える三女。