第1章 モノローグ
「あらあら、急に甘えん坊さんになったわね。」
「私まだ11歳だもーん。」
「もう11歳でしょう?」
ふふ、と笑う長女にさらに甘えていく三女。
そんな三女を次女が軽くたしなめる。
本当に仲の良い4姉妹。
そんな楽しそうな4姉妹を木陰から見ている者がいたとは、誰も思っていなかった。
無「…青い彼岸花…!!ようやくみつけた…!!あの娘…。必ずとらえる。鳴女!!」
ベンッ
嬉しそうな男が叫ぶと琵琶の音がして男の目の前に襖が現れる。
無「すぐ迎えに行く。待っていろ。…“青い彼岸花の娘”。」
ベンッ
再び、琵琶の音がしたかと思うと、男の姿は消えていた…。
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