第1章 モノローグ
「いいじゃない。きっと大丈夫よ。〇〇ちゃんが元気に帰ってきてくれたからきっと大丈夫よ。」
微笑みながら妹たちを見つめる1番上の姉。
「今度は昼間にみんなで山に入ってそのお花を探してみましょう。」
「そうね。そのときはお弁当でも持っていこうか。」
「わ、さんせーい!!楽しそう!!」
「うん!!みんなでいこー!!」
キャッキャッと楽しそうに歩いてゆく4姉妹。
「でも、なんの花だったの?」
ふと、何かを思いついたかのように三女が妹にといかける。
「えっとねー。たしか…ひ、ひんばな?」
必死に思い出そうとする妹。
妹の言った花の名前に次女と三女が首を傾げていると、長女が顎に手を当てながら、
「もしかして、彼岸花じゃないかしら。」
「そう!!そんな花!!」
花の名前を聞き、ぱぁぁっと顔が明るくなる妹。
「ということは、青色の彼岸花を見たの??」
「見たことないけど、青色の彼岸花ってあるのかしら。」
次女と三女が首をひねっていると、
「ふふふ。楽しみね。青色の彼岸花が見られるかもしれないのよ?」