第4章 柱合裁判
「一緒に山に入ったのは、10人です…。」
「途中まで一緒だったのですが、はぐれてしまって…。」
下を向きながら状況を報告する隊士たち。
『そうですか…。』
報告を聞き、少し考えたあと女性隊士は上を向き鴉に向かって話しかける。
『本部までも遠いし、少し時間がかかりそうなので遅れるかもしれないとお館様に伝えてもらえる??』
「カァァー!!承知!!承知!!」
女性隊士の言葉を聞くと、鴉はバサァッと音を立てながら飛んでいった。
『さぁ、急ぎましょう。あまり長い時間お館様をお待たせするわけにはいかないですからね。』
周りの隊士たちにそう告げ、鬼たちの方へと向きなおる。
『申し遅れました。鬼殺隊 桜柱 音白 杏と申します。お館様の命により、あなた方のお命、頂戴しに参りました。』
微笑みながら鬼に向かって刀を構えた。
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