第4章 柱合裁判
「カァァー!!柱合裁判!!柱合裁判!!
オ館様ヨリ緊急招集!!」
ザシュッという音と共に足元に転がる鬼の頸。
鬼の頸を斬った女性隊士は刀を軽く振り血を落とす。
『柱合裁判??会議じゃないの??』
「カァァー!!裁判!!裁判!!隊律違反!!
隊律違反!!」
女性隊士の疑問に答える鴉。
『隊律違反??…そう。じゃあ、急がないとね。』
そう呟き、走り出す。
しばらくすると、5体の鬼と3人の一般隊士が見えた。
隊士たちは皆ケガをしている。
ー 桜の呼吸 弐ノ型 桜隠し ー
尻もちをつき、震えている隊士に襲いかかろうとしていた2体の鬼の頸を落とす。
「さ、桜柱さま…!!」
襲われそうになっていた隊士が安心したように叫ぶ。
『もう大丈夫ですよ。よく頑張りましたね。』
後ろにいる3人の隊士に微笑みながら声をかける。
「柱が来てくれた…!!」
「よかった!!これで助かる!!」
3人とも安心したようで、先程まで震えていたとは思えないほど笑顔だ。
『この山の中に他に隊士はいますか??』
かなり大きい山でまだ全部を回りきれていないため、山中の様子を尋ねる。