第12章 邂逅
不「っ、分身かァ!!だが、こんな小せぇのが何体いたところで…!!」
『ダメです不死川さん!!下がって!!』
不「あ??」
『いいからはやく!!』
迎え討とうとした不死川だったが、杏の叫びにより後ろに下がる。
不「たかが分身だぞォ!!」
『わからないですけど、嫌な予感がしたんです!!っ、これは………』
不「いくら2体といえど、分身でコレかァ。」
言い争いをしていたが、分身の放った氷の雲が消えて技の威力を理解し、思わずそれも辞めてしまう2人。
辺り一帯の草木が全て凍りついていた。
童「“青い彼岸花の君”は鋭いね!!この子たちは俺と同じくらいの威力の技が使えるんだよ。俺に似ててかわいいだろう??」
嬉しそうにそう話す童磨。
『同じくらいの威力……。』
杏は日輪刀が折れ、戦えないからか童磨の血鬼術に僅かに震える。
不「ハッ、悪趣味な人形だと思ったが、テメェに似てたからかァ。」
杏が震えていることを知ってか知らずか趣味の悪い人形だと罵倒の言葉を放つ。
童「どうして君はそんなに酷いことを言うんだい??」