第12章 邂逅
童(“青い彼岸花の君”も思っていたより強いなぁ。
まさかこの数年で柱になっちゃうなんて…。
無傷での確保は無理かも…。
とりあえず、あのもう1人の柱をなんとかしないと…って、あれ??すごい心配そうな目で“青い彼岸花の君”見てるなぁ。なんで??)
そして、そんな杏に対して不死川が度々向ける心配そうな眼差しに童磨は気がついた。
そう考えている間も杏は攻撃をしかけてくる。
『私は絶対に許さない!!
絶対地獄に叩き落としてやる!!』
そう叫びながら刀を振るう杏を見て童磨は気がついた。
童(なるほど。そういうことか。
………じゃあ、)
フム、と1人で頷くと、杏と不死川から距離をとる。
杏(…なに??)
不(あっちもこっちも…面倒くせェ。やっぱ、花柳と佐々木連れてくりゃ良かったなァ。)
突然距離をとってきた童磨に杏は警戒の色を強める。
不死川は童磨にはもちろん、杏の様子も注意深く見ておかなくてはならずイライラとした雰囲気が漂っている。
そんな2人に警戒されている童磨は扇を持った両手を上げてみせ、ニヤッと笑いながら口を開いた。