• テキストサイズ

【鬼滅の刃】復讐の血桜 

第12章 邂逅



サ「ワカッタワ!!」


『ありがとう。今回の任務のことなのだけど…』


杏はできる限りわかりやすく、簡潔に話す。


サ「任セテオイテ!!」


『お願いね。』


バサバサッと飛び立つサクラを見送り、手をふる。


杏(不死川さんは…まだ戻ってないわね。)


キョロキョロと辺りを見渡し、不死川の姿がまだ見えないのを確認する。


杏(もう少し休んでましょう。)


そう考え、木にもたれかかったとき、突然ゾワリとした悪寒が背筋を走る。


杏(…っ、なに…!?)


日輪刀に手をかけてバッ、と振り返るとそこには先程までは姿も、気配もなかったというのに人影が見える。


今は月が雲で隠れているため真っ暗でその姿、階級を確認できない。


杏(この気配の隠し方……上弦ノ鬼。)


しかし、杏は1度猗窩座に遭遇したためこの鬼が上弦であることを瞬時に悟った。


杏は警戒して日輪刀に手をかけながら、こちらへ歩いてくる人影から目を逸らさない。


そのとき、ずっと雲に隠れていた月がでてきて、杏の元に月光が差す。


──ド、クン


ずっと見えなかった人影の全貌が杏の視界に入った途端、これまでとは比べ物にならないような、激しい鼓動と頭痛が杏を襲った。




/ 1147ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp