第12章 邂逅
サクラの速度が緩まったため、杏と不死川も足を止める。
藤「風柱さま、桜柱さま。
ようこそいらっしゃいました。」
門を叩けば、1人のご婦人が現れる。
『突然、すみません。これからある町に潜入するのですが、目立たないように着物を貸していただいてもよろしいですか??』
不死川は怖がられるので、杏が交渉する。
藤「かしこまりました。中へどうぞ。」
快く了承してくれ、ご婦人について中へと入る。
藤「もうすぐでお昼ですが、昼餉は食べていかれますか??」
『いえ、例の町で情報収集しながらとる予定ですので大丈夫です。』
藤「かしこまりました。では、桜柱さまはこちらへ。風柱さまはあちらです。」
杏を手前の部屋へ、不死川を奥の部屋へと案内する。
不死川が入る部屋の前には他の女性が待機している。
『夫婦として潜入するのでそれらしく見える着物を用意していただけますか??』
藤「お任せくださいませ。」
『ありがとうございます。
では、不死川さん。また。』
不「あァ。」
小さく手を振り、案内された部屋へと入る。
藤「どの着物になさいましょうか。桜柱さまの着物を選んでから、風柱さまの着物はそれに合わせましょう。」