第12章 邂逅
不死川が一緒なら…と、心配しつつも杏の言葉に従う姿勢をみせる。
『して、宇髄さん。
お2人を同行させるにあたって条件があります。』
宇「なんだよ。」
『女性が必要な任務地…。大体はわかります。
その中で守っていただきたいのは1つです。』
スッ、と宇髄の隣へ行き小さく呟く。
『彼女たちが嫌がることはさせないでください。
絶対に、です。』
宇「あ??だから先刻からぬるいと…」
『彼女たちは鬼殺隊員であると同時に1人の女性です。無体を強いることは許しません。』
ギロッ、と宇髄を睨みつける。
宇「…わかったよ。」
『ありがとうございます。』
宇髄からの返事を聞き、ニコッ、と微笑む杏。
『祈里さんと音羽さんも、嫌なことは嫌だとはっきり言うこと。これは命令ですよ。そして、無事に戻ってきてくださいね。』
2人の方へ振り返り、柔らかい微笑みを向ける。
祈.音「「はいっ。」」
返事を聞き、小さく頷く杏。
『宇髄さん、急いでいらっしゃるのでしょう??』
宇「ん??あぁ。」
『では、気をつけてくださいね。』
祈「はい。」
音「行ってまいります。」