第1章 モノローグ
そんな妹を見て、3人の姉たちは妹をぎゅっと抱きしめる。
「よしよし、怖かったね。」
「本当に無事で良かったわ。」
「もう大丈夫だからね。」
しばらく抱きしめていると落ち着いてきたので4人は手をつなぐ。
「さぁ、帰りましょうか。」
「そうね、みんな寝不足だし今日はお店閉めちゃおうか。」
「みんなで昼寝ね!!楽しそう!!」
「うん!!」
楽しそうに話す4人。
「そういえば、お花摘んだんじゃなかったの?」
2番目の姉が不思議そうに妹に話しかける。
妹はうーんと少し考えると、
「なんかね、パッて消えちゃったの。」
「え?消えたの?」
「うん。」
妹の目はまっすぐでとても嘘をついているとは思えない。
「あら、それは残念だったわね。」
2番目の姉が考えていると、1番上の姉が微笑みながら話す。
「姉さん。」
なにか言いたげな視線を向ける次女と三女。
突然消えて、突然帰ってきた妹が花が消えたというのだ。なにか物の怪にでもあったのではないかと思っていると、