第12章 邂逅
これまでのカナヲでは考えられないような行動に目を疑う。
宇「何とか言えっての!!地味な奴だな!!」
き「キャーッ!!」
何も言わないカナヲに対して声を荒げる宇髄。
そのときに引いた勢いでカナヲの身体も引きずられる。
き「とっ、突撃ーー!!」
す「突撃ーー!!」
ガシィッと宇髄に飛びかかるきよとすみ。
宇「ちょっ…てめーら!!
いい加減にしやがれ!!」
何か異常なことが起きていることを理解し、祈里と音羽に指示を出す。
杏『えっと…よくわからないですけど、宇髄さんからあの子たちを助けたほうがよさそうですね。
話はそれからにしましょう。』
祈.音「「はいっ。」」
3人が足を踏み入れようとした、その時だった。
「女の子に何しているんだ!!手を放せ!!」
聞き覚えのある声が響いてそちらに視線を向けると、そこには炭治郎が額に青筋を立てながら声を荒げていた。
しかし彼の視線は、少女たちに群がられている宇髄の奇妙な姿に釘付けになる。
炭(いや…群がられている??
捕まっ…どっちだ??)
き「人さらいです〜っ!!
助けてくださぁい!!」