第11章 護衛役
ここへ来て2日目なのにとても仲がいいんですよ、と笑う杏。
『とりあえず、明日からの稽古は全集中常中を意識させるつもりです。できないわけではないみたいですが、まだ心許ない感じでしたから。』
し「そうですね、それができるかできないかではかなり変わってきますし。」
『はい。あと…お2人がよろしければ、これからも相手をしてあげてくれませんか??』
し「勿論いいですよ。杏さんはカナヲの相手をしてくださいますし、私で良ければ。」
不「構わねぇよ。
あいつらは強くしないといけないしなァ。」
『ありがとうございます。
私たちもそろそろ移動しましょうか。』
2人から良い返事を聞けて満足したのか、楽しそうに微笑み、しのぶと不死川を先導する。
不「そういや、なんで竹刀だったんだァ??」
この間は木刀だったろ、と大人しく杏の後ろを付いてきながら聞いてくる不死川。
『木刀でするのは危ないかと思いまして。もし、木刀で打ち身なんてつくってしまったら大変ですから。』
不「随分と過保護だなァ…。」
『そうですか??でも、彼女たちは女性ですからね。』
うーん、の顎に手をやりながら首を傾げる杏。