第11章 護衛役
し「そうでしょうか??」
『3人ともほとんど蝶屋敷に住んでるような感じみたいですし…継子には考えてないんですか??』
杏の問いにんー、と考えるしのぶ。
し「そうですねぇ。禰豆子さんのこともあって引き取っていましたが、確かにほとんど住んでますね。でも、稽古をつけてあげる時間はとれそうにないですし、継子はカナヲだけで十分ですかね〜。」
あ、炭治郎くんとかはよくお手伝いしてくれる良い子ですよ、と付け加えながら微笑むしのぶ。
『そういえばそうでしたね。
…禰豆子さんにもあまり会えてないですね。』
炭治郎くんと約束していたのですけど、と苦笑いを零す杏。
し「彼女も良い子ですよ。
きよやすみ、なほとよく遊んでいるようです。」
『それは随分と微笑ましい光景ですね。』
し「えぇ。最初は少し警戒していましたが、
大丈夫そうです。」
ふふっ、と笑い合う杏としのぶ。
──カラカラ
祈「杏さま、蟲柱さま。
昼餉の用意が整いました。」
屋敷の戸が開き、祈里が声をかける。
『今行きます。』
すぐさま、杏が返事をする。
『しのぶさん、行きましょうか。』