第11章 護衛役
し「まぁ、それは楽しみですね。」
ふふっ、と微笑むしのぶから祈里と音羽に視線を移す。
『祈里さん、音羽さん、準備お願いできますか??』
祈「はい。」
音「お任せください。」
『ありがとうございます。』
2人の返事にニコッ、と微笑む。
祈「では、失礼いたします。」
音「失礼いたします。」
──カラカラ
道場を出ていく2人を見送る。
『実はお菓子も作っているのでお茶もしていきませんか??』
し「まぁ、よろしいのですか??」
『勿論ですよ。』
し「でしたら、1つお願いがあるのですが…」
『なんですか??』
不思議そうに首を傾げる杏。
し「祈里さんと手合わせさせていただいてもよろしいですか??」
しのぶの思わぬ申し出に目を見開く。
『それはむしろお願いしたいくらいです。
よろしいのですか??』
し「はい。いつもカナヲの相手をしてくださってますから。彼女、花の呼吸を使うそうですしね。」
『では、お願いします。』
杏としのぶは道場から表の花たちの前に移動する。
『そういえば、炭治郎くんたちの様子はどうですか??』